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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第6章 ~恋と恋の、あいだ~(松川 一静)




『5分、カウントするぞ!
いーち、にーぃ、間に合わなかったら
明日、サーブ300本!さーん…』

『ちょっと、なんでキャプテンの俺より
岩ちゃんのほうが威張ってんのさ!』

『しーぃ、うるせぇ、
お前がキャプテンなのは、
ごー、コートの中だけだ、ろーく!』

『もうっ、ホント、鬼!』

『及川、急ぐぞ、サーブ300本、
岩泉なら、ガチでやらせそうだ。』

『なーな、はーち!』

走って部室に戻り、
岩泉に追いたてられながら

『まっつん、それ、俺のズボン!』
『どおりで丈が短いと思った。』
『そんなことありえないよっ!』
『にひゃくはちー、』

及川と俺も全速力で着替える。

カバンからは、ジャージのはしっこが
ダラっと出た状態ではあるけれど、

『298、セーフだな。
やれば出来るじゃねーか。』

タイムリミットの2秒前には、
なんとか部室を出た。

『セーフじゃないよっ、まだ、
髪がグシャグシャっ!』

『お前の髪なんか、誰も見ねーわ。
…俺ら、ラーメン寄ってくけど
花、松、お前ら、どーする?』

スマホのカメラで自分をうつして
キメ顔をしながら髪を整えていた及川が
突然、キリッと声をあげた。

『まっつんは、この後、予定アリだから。』

ガシッと及川が急に握手をしてきて
俺の手のひらに何かを握らせる。

『これ、少ないけど、お守りに。
心置きなく貫通してきなっ!』

…これって…

『俺の研究結果が正しいかどうか、
報告、待ってる。じゃ、健闘を祈るよ。
岩ちゃん、まっきー、行こ!』

岩泉と花巻を促して、
その場を後にした及川。

俺は、三人とは逆方向、
…さっき彼女がいた校舎の方…に歩きながら
手のひらを広げてみたら

『…やっぱり(苦笑)』

コンドームが、3つ。

『少なくねぇし(笑)』

少なくとも、処女相手には、充分だ。
てか、今日は、多分、しない。
昨日もラブホ行ったばっかだし、
二日続けて、ってのはあんまりだろ。
…そもそも、俺も、もう、所持金が限界。

普通に、一緒に帰れれば。

昨日の"未遂"のことをお互い気にせず、
一旦、今まで通りの仲にリセットして、

そのうち、機会を見つつ、
チャンスがあれば、また、もう一回。

急ぐもんじゃねぇんだから、
あんま、ガッついてるみたいなのは
彼女にも、失礼だろ。

…そう思っていたのだけど。

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