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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第6章 ~恋と恋の、あいだ~(松川 一静)




『やらねーよ、バァカっ!!』

俺は
岩泉じゃないから殴ったりしないのに、
反射的に避けようとする姿が、笑える。

『じゃ、なんの相談さ?』

『…痛い、って言われても、
強引にヤるしかねーのかな?』

『痛いって言うのを
なだめすかしながらヤんのが
処女の楽しみじゃん!』

清々しいほど明快な答え。

『及川らしすぎる(笑)』

『でもさ、もっと細かくいうと、』

立ち止まり、周囲を見渡し、
俺の耳元に顔を近づけて。

『"痛い痛い"って騒ぐタイプは、
もう、ある程度じらしたら、その先は
イッキに挿れちゃった方がいいよね。
逆に、"平気、大丈夫だから…"
とかって耐えるタイプなら
ジリジリゆっくり、の方がいいはず。』

『(笑)お前も大してヤってねーのに、
なんだ、その
"膨大な臨床データを元にした研究結果"
みたいな感じ。』

俺は笑ってしまったけど、
及川は、大真面目。

『いや、だって、
いい想い出にしてあげたいじゃん。
騒ぐタイプの子は、
イッキにしてあげないと
いざって時に疲れちゃうから。
疲労感しか記憶に残らなかったら
申し訳ないもんね。

耐えるタイプの子はさ、
その耐えてる間のこと、いろいろ
覚えてんだよ、きっと。
どんなこと言ってくれた、とか
どんな痛みだった、とか。
だから、ジリジリゆっくり、
いろんな感情を刺激してやんないと。』

『…及川、ある意味、すげーわ。』

『女性関係のこととバレーのことなら
なんでも及川キャプテンに相談しな!』

胸を張る及川の姿を見てたら、
なんだか、ホッとした。
…俺には、コイツらがいるじゃん。
何があっても"バレー"で繋がった
コイツらとの仲は、きっと、変わらない。
例えこの先、それぞれ
違う道を歩くことになったとしても。

『で?悩みはそんだけ?』

『あ?あぁ…』

『なら、
まずは彼女とさっさとキメちゃって
そんで、雑念ナシでコートに立ちな。
俺達は絶対に、』

『オレンジコートに行く。』

『そうそう。トビオも牛若も、ぶっ潰す!』

及川には及川の"宿敵"との決着が。
俺には俺の"父親に見てもらう"
…というか母の願いを叶えるために。

やることがいっぱいあって、
ホントによかった。
立ち止まってる暇なんか、ない。

綾ちゃんがいなくても、
俺には、やることがたくさんあるんだから。

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