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欠落した子

第4章 4




夜の道を2人で歩く

人通りのある所を通っているため周りは賑やか

酔った人に付き添う人、それに呼び込む人

いろんな声が混じって夜の街を賑わせている

「…土方副局長さんはお店とか行かないんですか?」

まみがいきなり訪ねる

「俺は1人で飲むのが好きなんだよ」

「そうなんですね…」

そこから続く沈黙

もう少し何か話せばよかったか…

ぎこちないと思い気まずく感じる

「…そういや今日から仕事復帰か?久しぶりにみた」

「はい、さすがにいつまでも休んでられませんし…それに私は私のやることがあるから…」

「そうかい。ならよかった。」

「銀さんにも沢山迷惑かけたな…あの人ちゃらんぽらんだけどいい人なのは知ってる…」

クスッと笑いながら話す

「…まみもいいやつだろ…」

「……え……」

歩いていた足が止まる

そして隣を歩く土方の顔を見る

「…土方ふく「あらぃ?まみちゃ〜ん〜」」

聞き覚えのある声に酔った声が追加されたような声が聞こえる

振り向けば

「ぎ、銀さん!」

「…あ、おい」

咄嗟に彼女の腕を掴もうとする

だがその手は届かない

「…っ……」

「銀さん!!全く…あ…」

そして思い出す。さっき土方にいった嘘を

……まぁいいか

「…ごめんなさい。土方副局長さん、ここまでで大丈夫です。ありがとうございます。この人持ってかないといけないから」

よいしょっとフラフラしている銀時の肩にはいり身体を支えバランスをとる

「銀さん〜帰りますよ〜」

「あ〜い」

「…それじゃあ失礼しま「まて」」

そして片方の空いている方にはいり銀時の身体を支える

「え、あの…」

「いいから…コイツ家まで送るの手伝うぞ」

「…あっ…」

そして言葉に甘え家まで送ってもらう

「…ありがとうございます。わざわざ家まで…」

「別に構いやしねーよ」

ふぅーと煙草を吸う

「優しいのですね」

「あぁ?優しくなんかねーよ」

不器用に笑い視線を逸らす

そういうところですよ。と心の中で思う。

「ありがとう。十四郎さん」

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