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欠落した子

第2章 2




桜が舞う一面桃色の季節になった。



「ハーイお弁当ですよー」

桜の木が並ぶ場所で茣蓙を敷きお花見をする銀時、神楽、新八、
定春とお弁当箱…お重を持ち披露しようとする志村妙がいた。

「ワリーなオイ 兄妹水入らずのとこお邪魔しちまって」

銀時が申し訳なさそうに謝る。


「いいのよ〜二人で花見なんてしても寂しいものねェ新ちゃん?」

ニコニコと笑いながら話す

「お父上が健在の頃はよく三人桜の下でハジけたものだわ〜
さっ お食べになって!」

「じゃ 遠慮なく…」


真ん中に置かれたお重をパカッと開く

「!」

そこには丸焦げになったなんとも言えない黒い物体が一つ入っていた

「なんですか?これはアート?」

銀時がなんとも言えない顔をしながら尋ねる

「私 卵焼きしか作れないの〜」

「"卵焼き"じゃねーだろコレは"焼けた卵"だよ」

「卵が焼けていればそれがどんな状態だろーと卵焼きよ」

「違うよコレは卵焼きじゃなくてかわいそうな卵だよ」

「いいから男はだまって食えや!!」

お重の中にあるお妙曰く卵焼きを掴み銀時の口の中にガパンと突っ込む

すかさず銀時の表情は悪くなる

「これを食べないと私は死ぬんだ…これを食べないと私は死ぬんだ…」

暗示を掛けながら目を瞑りながら食べる神楽

「暗示かけてまで食べなくていいわ!!止めときなって!僕のように瞑が悪くなるよ」

「ガハハハ全くしょーがない奴等だな
どれ俺が食べてやるからこのタッパーに入れておきなさい」

当たり前という顔をしながら近藤が居座る。

「何レギュラーみたいな顔して座ってんだゴリラァァ!!
どっからわいて出た!!」

容赦なくお妙が近藤を倒す

「たぱァ」

そのやり取りを見つめる新八と銀時

「オイオイまだストーカー被害にあってたのか町奉行に相談した方がいいって」

「いや あの人が警察らしーんスよ」

「世も末だな」

「悪かったな」

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