第7章 空想の森~幸村~
(紅音目線)
森深くに小屋があった。
その中には、書物に囲まれた紅音の姿があった。
(今日は、なんの書物を読もうかな?)
紅音の日課は、ご飯を食べて書物を読むと言うそれだけの日常であった。
ピピ
すると、鳥の声が聞こえた。
「あれ?こんにちは小鳥さん。」
紅音が小鳥に手を伸ばそうとすると、小鳥は飛んで行く。
「あ。」
紅音は、しまったと言う顔をした。
「当たり前じゃん。私には動物を触れれないもん。」
すると、どこからか風が来て書物の頁を捲る。
すると、ある場所でそれは止まる。
そこには、
蜘蛛の絵が書かれていた。