第6章 お世話戦争~秀吉~
(秀吉目線)
秀吉は、廊下を歩いていると荷物をたくさん持った日和の姿を見つける。
(たくっ。危ないな。)
「こら、少し俺に貸せ。」
秀吉は日和に近づこうとしたその時
「日和姫様、危ないですから私にも貸してください。」
と秀吉のお世話をする直前に割り込んできたのは小梅であった。
「小梅、ありがとう。」
そして、二人仲良く歩いていく。
「・・・・。」
秀吉は、あの二人の間に入ることができなかった。
自分の長所が仇となったのである。
(荷物を運びたいが・・・あの二人の間に入るとな・・・・)
秀吉は、しばらく唸っていた。