第6章 お世話戦争~秀吉~
その日の夕餉。
小梅は武将たちのご飯を運んでいた。
(昼の荷物よりは軽いな。)
結局、小梅は秀吉によって自分の仕事を取られたのであった。
(今度は、邪魔なんかされないから楽♪)
と思っていた時であった。
「小梅!一人で、そんなに持つな!」
(げっ。)
小梅は会いたくもない人と合ってしまう。
「ほら。」
と言ってまた昼と同じように秀吉が取る。
「秀吉様!だから、大丈夫ですので返してください!」
と小梅が言っても聞いてくれない。
(聞けよ!!!)
小梅は、今日二つの仕事をことごとく秀吉に取られてしまった。