第4章 戦国時代と一夜物語〜政宗〜
露鬼は、政宗によって家康の御殿に連れてこられた。
政宗は、用事を思い出したと言ってすぐに帰っていった。
そして、今露鬼は家康に手当てされていた。
「あんた、これ。………転けてできた傷じゃないよね?」
と家康に指摘される。
露鬼は、小さくこくりと頷く。
「家康様は、私の目のこと知っているでしょう。そして、私に流れるこの血のことも……。」
露鬼がそう言うと家康は、うん、と頷き露鬼の話を聞く。
「さっき、城下町の人たちに石を投げられたのです……。
だけど、私には感情がありません。とうの昔になくなりましたから……。
……感情がなく、
南蛮人の血が流れていて
青い目……
みなさんから見れば私は、化け物同然でしょう。」
「それは、違うね。」
家康は、否定の言葉を出す。