第3章 人形卍ばーすと〜謙信〜
「私は信長様に助けられて剣舞を舞ったところからが始まりでした。
信長様は、私のこと男と思っていましたからね。ちょっと懐かしいかなと思いましたけどね。
そして、それから私は信長様の舞として家臣になったんです。信長様達と共にいろんな戦に参加しました。それがこの首についた刀傷です。
私は色々な功績を残してここまでやってこれた。そして、私は『織田の舞』と呼ばれたんですよ。」
『織田の舞』は、少し悲しげな顔をした。
「だけど、私には記憶がないんです。だけど、誰かから剣の方法を教えてもらっていたんですよ。早く私は、記憶を思い出したい……」
と『織田の舞』そう言うと
コロコロ……シュウウウウウウウ
と煙玉が投げ込まれた。
「謙信様、行きますよ!!」
「佐助…」
謙信は、佐助が連れて来た馬にまたがって一旦戦場から離れた。
「待てっ!!」
『織田の舞』が叫ぶが謙信達には届かなかった。