第3章 人形卍ばーすと〜謙信〜
「その声は、佐助か?」
「はい。」
と言って天井から佐助が現れた。
「謙信様、こんな早い夜明けにどうしたんですか?」
と無表情で聞いてくる佐助。
「佐助、ちょうど良い。剣の相手をしてくれ。」
「あっ、用事思い出したんでまた。」
と佐助は天井に上がり逃げていった。
「チッ。まあ、良いか。小梅。」
と謙信が小梅を呼ぶと
「謙信様、何でしょうか?」
と言って庭から出て来た。
「剣の相手をしろ。」
「ええー。」
ギロッ
「します。」
小梅は、この後何本も謙信と刀を交えたのであった。
「小梅ー!」
と義元の声が聞こえた。
「義元様?謙信様、ちょっと失礼します。」
と言って小梅は道場から出て行った。
「またか…」
謙信様は、嫌そうな顔をしたまま道場から出て行った。
昼時
近い日にある織田との戦についての軍議をしていた。