第2章 嘘つき者は小娘に恋をした〜光秀〜
「『すまん』で済んだら、武将なんて必要ありませんよ!!!何をするんですか!!」
(威勢のいい小娘だ。)
光秀は、もっと笑みを深める。
光秀は、笑みを絶えずに
「小娘、貴様の名は、?」
と光秀が聞くが、
「自分から名乗るのが礼儀でしょう?あと私は小娘ではありません!!」
光秀は、笑いをこらえていた。
(誰かに似てるな…ククク)
「俺の名は柳波だ。」
光秀は、偽名を言っておく。小娘は、勘がいいのか、まだ警戒を解こうとしない。
「次は、貴様の番だ。」
「私の名前は、紅音です。」
と紅音は名乗った。
「紅音か……良い名だな。」
「それはどうも。」
光秀は思った。
紅音は、家康に似ていると。
「そして、貴様はここで何をしていた?」
光秀がそう聞くと紅音は、なんでもいいじゃないですか、と答える。