第12章 すれ違い〜政宗〜
「謙信様!!」
と出て来たのは、謙信の家来。
「どうした。」
「独眼竜が攻めてきました!」
さあ、宴は一度中断した。
「一騎か?」
「はい。おそらく純恋さんでしょう。」
私?なんで?
とその時
「純恋!!!!!」
外から政宗様の声が聞こえた。
「行くか。」
「ああ。」
「純恋も行くよ。」
三人の武将はそう言って外に出る。
政宗様は、馬鹿ですか?
「純恋!」
「独眼竜……気でも狂ったか?」
謙信様は笑う。
「俺は、昔からそいつのおかげで狂ってるんだ。」
政宗様は、刀を出した。
政宗様……
私は、涙が流した。
すると、
「純恋。独眼竜のところに行って安土に帰りな。」
と義元様が言った。
私は、義元様の耳元で、ありがとう、と言って
「政宗様!」
今の政宗様は、気が狂っていると言った。だから、阿保をすれば私だって斬られる。だから、私は、昔政宗様からもらった短剣で政宗様の刀を止める。
「「「「「!!」」」」」