第12章 すれ違い〜政宗〜
【家康目線】
純恋……
「家康、どうした?妹が政宗のところに向かって行くのが嫌なのか?」
と光秀さんが言ってくる。
「いえ。純恋、ちょっと昔心の傷ができていて、さっきまで天邪鬼な性格でそれを隠していたんです。」
「心の傷?」
秀吉さんが聞いてくる。
「ええ。昔、純恋俺と喧嘩してさらに政宗さんと女の人が一緒に歩いていたところを見てしまって……」
光秀さんと秀吉さんは、ああ、と納得がいったらしい。
「それだけですか?」
わかってないのは三成だけであった。
「あんたは、聞かなくてもいい。」
俺は、そう言って自分の部屋に向かった。