第1章 かげろうでいず〜家康〜
家康は、日和を見つける。
「家康、おはよう。」
「うん。おはよう、日和。」
家康は、日和の手を掴む。
「家康?」
(ごめん。)
「家康。」
(ごめん)
日和は、何度も家康の名前を呼ぶと同時に家康は、謝る。
家康は、日和をあの悪夢で見た崖のところにやってきた。
「家康!ここからの安土の眺めいいね!!」
と日和は、にっこりと笑う。
(日和………ごめん。)
家康は、最愛の人に最期に笑う。
「うん。そうだね。」
すると、茂みからにゃーとひと鳴き声が聞こえた。
(来た)
茂みから出てきたのは、あの黒猫であった。
「家康!!猫だよ!!猫!!」
日和は、はしゃいでいた。そして、猫を抱きあげる。
猫は、にゃーと嬉しそうになく。