第9章 まにまに
失踪してから三日目
日和は、外でどんちゃん騒ぎで踊るお祭りを見ていた。
「日和さん。」
「紅音さん?どうしましたか。」
紅音は、にっこり微笑んで
お祭りに行きましょう
と言った。
日和は、子供のようにはしゃぐ。
「紅音さん!」
「待ってください、日和さん!」
紅音も日和の無邪気さを見ていると笑ってしまった。
お祭りは安土城から安土の端の町まで賑わっていた。
紅音は、日和の手を引く。
「日和さんこっちです。」
紅音が連れてきたのは、夜の野原であった。
「上を見てください。」
日和は、上を見上げた。
そこの空には、満天の星であった。
「プラネタリュームみたい。ねえ、紅音さ……!」
日和は、紅音の方を見たがそこには紅音ではなく、このや、露鬼、信長、秀吉、光秀、政宗、家康、三成といた。
「みなさん……」
「日和……」
「「「「「「「「「ごめん/悪かった/ごめんなさい!!!!」」」」」」」」」
全員の声が揃った。