第9章 まにまに
「し、知りませぬ!!」
露鬼の青い目が揺れる。
信長は、スウと刀を露鬼の首にする。
「本当にか?」
「………っ!」
露鬼は、信長を睨む。その時
シュパンッ!
「信長様!おやめください!」
入ってきたのは、このやであった。
このやは、すぐに露鬼を助ける。
「貴様……俺に逆らう気か。今すぐ日和の居場所を教えろ。」
このやは、信長を睨んで言った。
「全部あなた方のせいということを知らないのですか!!!」
「ど、どういうことだ。」
秀吉が、聞く。
「あなた方が、日和姫様を追い詰めたのでしょう!!!」
このやの目には、涙がたまっていた。
「日和姫様は………!」
このやが話したことに六人の武将は息を飲んだ。
「日和姫様は、もうここに居たくないと言ってましたよ!!!」
このやと露鬼の目にはボタボタと涙が流れる。