第9章 まにまに
「日和がいないだと!?」
信長が声を上げる。
「はい!今朝から姿が見えずいくら探しても見つかりません!」
秀吉が報告すると、家康と政宗が入って来て
「城下の方にもいませんでした!!」
次に、光秀が入ってきて
「上杉の方にもいないらしいです。」
日和は、完全に行方不明となっていた。
「早く入ってください!」
「やめてくださいませ!」
と部屋の外から三成と女の声が聞こえる。
そして、襖が開く。
中に入ってきたのは、三成と露鬼であった。
「……っ!」
露鬼の青い目が揺れる。
「貴様は……日和の居場所を知ってるのか。」
信長の声は、第六天魔王と言うほどの怖い怖い声であった。