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I don't like you 〜耳をすませば〜

第2章 夏に始まる


ー星海sideー

最悪。今日は朝会だった。

ずっと立ちっぱなしなのは辛い。

私はなるべく楽しておこうと思い、ギリギリまで机に突っ伏して寝ていた。

聖司「お前ほんとに大丈夫か?保健室行くか?」

星海「いい。行かない。」

聖司「そんな体で朝会出んのかよ!!??」

星海「出なきゃ行けないんだって。」

言い合いみたいになり、クラスが静まり返る。

聖司「無理すんなよ!!出なきゃいけないとかなんだよ!!」

星海「うるさい!!聖司には分かんないよ!!!」

聖司「……っ。」

その時、ちょうどよく先生が入ってきた。

先生「どうしたー?朝会だぞー?ならべー。」


――――――

やばい。

視界が変だ。

今にも倒れそうである。

校長の話長すぎ。

その時だった。

後ろにいた、ふざけた女子が私の体に当たった。

その瞬間、ふっと力が抜けた。

ー聖司sideー

ドサッ!!

大きな音と共に、隣にいた星海が倒れた。

聖司「星海!!!」

女子「えっ!?うちのせい?」

全校生徒の視線がこっちに向いた。

先生が駆け寄ってくる。

先生「天沢!!水野谷を保健室に連れていけ!」

聖司「……はい。」

俺は星海を持ち上げた。

軽い。

よく見ると腕も細くなっている。



………何があったんだ?

具合悪いのに学校来て……

高坂先生「天沢!こっち!」

高坂先生について行き、保健室に向かった。

保健室に着き、星海をベットに寝かせた。

高坂先生「じゃあ、私保護者に連絡してくるからよろしく!」

と、高坂先生は走っていってしまった。

聖司「…………」

前はこんなに痩せてたっけ?

どうしてこんなに…

あれこれ考えているうちに先生が来た。

高坂先生「この子結構痩せたよなぁ。」

聖司「……はい。」

高坂先生「荷物持ってきてあげな。

私しばらく出掛けるからね。」

そう言って保健室を後にした。

教室に帰り、星海の荷物を持ち、また保健室に向かった。

保健室に帰っている途中、突然女の人のヒステリックな声が聞こえた。

保健室に入ると、その声の主は



星海の母だった。




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