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【銀魂】Linaria~この恋に、気づいて~

第2章 Linaria~幻想~


【Linaria…13】







ホチキスでとめるわよ。



今考えると沖田総悟って結構…イヤ、かなり上の人なのよね。
そんな人に良くこんな事言えたよ、私。

まぁ、そんな事はどうでも良くて…。


「此処は、何処なのでしょう…」


先輩女中に地図を貰ってスーパーに辿り着き、買い物を済ませたまでは良かったのだけれど、この短時間でうっかりその地図を紛失してしまい、帰り方が解らなくなってしまった。
他の人に訪ねれば帰れるのだろうけど、生憎そこまでの勇気は私にはなかった。


「とりあえず、こっちかな?」


道は繋がっている、そう信じて適当に歩く。


この世界に足を踏み入れてから大体半月が過ぎた所。
まぁ、その大半は病院で寝たきりの生活だったけど、今こうして町を歩いて見ると本当に銀魂の世界何だなと実感する。


だって…左右共に、普通に天人が歩いて居るのだから。


まぁ、銀魂の世界だからそれが当たり前なんだけどね。

今の所、真選組の皆さんにしか接触していないけど、その内彼らにも会う日が来るのかしら。
もし、そうなった時は定春に抱き着いてモフモフして、神楽ちゃんと酢昆布食べたり、ペドロさんの所で花を買ったり、新ちゃんは…ま、良いかっ…!←

あぁ、一番大事な事を忘れていたよ。

銀魂の主人公、坂田銀時さん。

彼の髪を馬鹿にしなきゃならなかったんだ!…って、これは返り討ちになるわね。


ふふ…

こんな事を思うだけでも楽しくて仕方ない。

だけど…

楽しい反面、私と言うイレギュラーな存在がこの世界に介入した事によって、銀魂の素敵な物語が汚れてしまっていると言う事実が拭いきれない。

まぁ、トリップしたのは私のせいではないし、向こうでは死んで居るんだし、前に言った通り第二の人生なんだからこれ以上深く考えるのはもう止めましょ!

「とにかく今は屯所に帰らなきゃね…」

とりあえず道なりに進む事を決意した私は両手に抱えているスーパーの袋を握り直し、屯所へと向かう為に一歩前に進んだ。


その筈だったんだ…。
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