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ヘタレとハートの愉快な仲間達

第2章 こんにちは







「えっと、三井希里です。あまりの神々しさに私を讃え、さらに讃え『キャプテン・キリ』と呼んでもかまわんよ!ふはははは!」
「うぉーー!!『キャプテン・キリ』ちゃーん!!」
「ふざけるな、そしてお前らも乗るな」



クルーたちが女のために宴をしたいと気持ちの悪い顔で申し出てきたものだから、好きにしろとは言った。言いはしたが、勝手に船を乗っ取っていいと言ってはいない。とりあえず女の頭を刀の柄で小突くと、後頭部を抑えながらこちらを睨みつけてきた。まぁ、侮蔑の意味を込めて睨み返してやったが。

「ベポ!なんか隈の酷い男が殺しそうな勢いで睨んでくるよ!どうしようなんか目からビームとか出してくるかな!?」
「キリちゃんキャプテンはこの船の船長だよ!優しいから大丈夫!」
「てかキャプテン目からビームとか出せるんですか!?カッケー!オレ、キャプテンについてきてよかった!」
「出ねぇよ。もし出たとしたら真っ先にお前を狙うだろうがな、シャチ」
「聞いたか!真っ先にオレに見せてくれるんだってよ!オレ愛されてるぅう!!」
「そうか、そんなに消されたいか」
「え、いや!ちょっとしたジョークじゃないですかキャプテン!」
「やばい!これ絶対目からビーム出るって!」
「おい野郎ども!逃げろ!!」


「上等だ、お前らそこに並べ」






ローの合図と共に半透明のサークルが船体を包んだ。鞘から引き抜かれた妖刀が禍々しく光り、彼の三白眼を写し出す。
その数分後、ポーラータング号の甲板には目からビームよりも悍ましい光景が広がったそうな。







【宴と浮かれた奴ら】







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