第9章 安心感と不快感
帰ってくるなり二人してどこ行くどこ行くとパソコンで私の時代の地図を見ている
ただ今午前6時。
政府さんにこいつらの現代服をもらって今日の昼あたりに出発することになった
大「仙台行きたい。」
自「遠いわ。」
歌「熊本行きたい」
自「だから遠いわ。
無理だ」
ブーブーと言われるが電車も片手で数えるくらいしか乗ったことがなければ新幹線なんか一回もない。
乗り方なんか分からない。
こいつらには悪いが無理だ。
昼飯を食べる頃には二人してソワソワし始めて時計をチラチラと見始める
こいつらは本当に...
自「ちょっとは落ち着け」
歌「主は落ち着きすぎじゃないか?」
自「...まぁな。
もう戻らなくていいと思ってたからな」
大「...忘れられないとは思うがもう気にする事は無いだろ
俺達がいる。人間の吐くふざけた言葉に耳を傾けるな
主が教えてくれた事だろ」
確かに...自分が言っておいて何気にしてんだろ...
もう終わったこと。
私にはこいつらがいる。
自「...そうだな(笑)」
歌仙と倶利伽羅に服を渡して着替えるように言って自分も押し入れの奥に入れてあった現代服を引っ張り出して着る
服は母のお下がりだがサイズはピッタリだ
ガーターベルトと靴下を履いて固定する
自「...また着るとは思わなかったな。」
母さんも父さんも私のせいで死んだ
目を覚めた時にはもう居なかったんだよな。
8歳の誕生日だったっけ
自「...自分の誕生日っていつだっけ...
忘れちゃったな。」
墓参りなんてした事無いしその年から誕生日なんて祝われた事無いし誰も教えてくれなかったからな。
しょうがないのかな。
広間に行くと倶利伽羅が鏡の前で手招きするので大人しく座ると髪の毛を綺麗にしてくれる
歌「主、この2泊3日は楽しもう!」
自「うん(笑)」