第19章 記憶の無い刀
自「記憶が無い...
どこかに頭を打ったか...何かその記憶のどこかに精神的なショックがあって自分からその記憶を閉まったか...」
政「そうそう、どこの本丸か聞いても気づいたら町の路地裏にいたっていうし
はしご伝いに私達の政府塔まで来たっていうし...」
自「そいつはどこから来たんだ?」
まぁここら辺だろうな...
脇にあった麦茶を口に含んで飲もうとすると予想外の言葉が帰ってくる
政「陸奥って言うのよ...」
自「っゲホッゴホッ!
かはっ!変な所に入っ......!ゲホッ...」
三「...ここは武蔵だぞ...」
政「そう、まぁゲートを使えばひとっ飛びだけどね...?
ゲートを使ったのか調べたんだけどそんな履歴は無いし...
陸奥に居たなら陸奥の政府塔に行けばいいじゃない?って話になるのよ」
数「その刀は何故そんな離れた所からここへ?」
そうだ、それが聞きたい
倶利伽羅に背中をとんとんされながら話に集中する
政「それも分からないらしいの
でもここに来なくちゃって言う使命感的なのを持ってたらしくて...ここに来たらしいの
で、この武蔵にしか無い特別なものって何かしらって考えたら そうだ、里親本丸だ って思って、ここに来たのよ」
自「まぁ、里親本丸があるのは武蔵のここ一つだからな...ケホッ...」
五「あ、あの...」
政「ん?どうしたの?」
五「その刀さんのお名前って」
確かに肝心な名前聞いてないな
政「鶯丸って言う刀よ」