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名の無い関係

第6章 シェイクアウト


リヴァイの視線が彼女に一瞬向けられたのを見逃さなかった。


「大方の予想はつくよ。君をまだ彼女から離すつもりはないから安心しろ。」

「は?」

「違ったか?新しい分隊の編成の話かと思ったんだが…。」


違うななんだろうな、とエルヴィンは思案する。
第三分隊は現在、隊長のアゲハとリヴァイのみ。ソーマは怪我の回復がまだだ。
それに仮に回復したとしても、兵士は続けられるが戦闘の第一線から離すしかないだろうと考えていた。
彼の怪我は完治はしないと医者から聞いていたのだ。


「そんなことは俺は知ったことじゃねぇよ。」

「ならなんだ?」

「…エルヴィン、この際だはっきり聞く。お前、アゲハとヤッたのか?」


あまりにもストレートな質問に、聞かれたエルヴィンは目を丸くした。
そしてクスクスと肩を震わせる。


「…何がおかしい。」

「いや、すまない。あまりにも真顔で言われたものだからね。」


そもそも俺はチャラけた顔をした事はない、とリヴァイは言った。
それにもエルヴィンは笑う。


「面白い奴だとは思っていたが…。ッハハ…。」

『…んぅ?』


ゆっくりと身体を起こしたアゲハは大きく伸びをする。
そして笑うエルヴィンと仏頂面のリヴァイを見て首をかしげた。
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