• テキストサイズ

アサガオの花

第4章 3対3



『ありがとうございました』


先生にお礼を言って診察室を後にした

診察結果は軽い打撲。
一応結果を澤村さんにメッセージする

数分後にメッセージを受信する音が鳴った


“ 骨にヒビとか入ってなくて良かった!
今日は部活来なくて良いから帰ってゆっくり休め! ”


スマホを鞄にしまって帰宅路に着いた


『(あ、今日月バリの発売日だ。本屋寄ってから帰ろう)』


商店街の本屋さんに足を運びスポーツ雑誌コーナーに向かう

するとちょうど月バリの前に男子生徒二人組が立っていて雑誌に手が届かない


「おい」

「岩ちゃんなーに?」

「邪魔だ」

「え?あ、ホントだ。ごめんね~」


私に気づいてくれて二人組は少し避けてくれた


『ありがとうございます』


お礼を伝えると月バリを一冊手に取った


「君もバレーボールやるの?」

『えっ?』


話しかけられてようやく男子生徒の顔を見る


『あ、あなた達は及川さんと岩泉さん!?』

「え?!どうして及川さんの名前知ってるの?あ、もしかして君も及川さんのファン?☆」

「うるせえぞ及川。お前、なんで俺のこと知ってんだ?」

「チョット岩ちゃん!俺じゃなくて俺たちでしょ?!及川さんのこと忘れないで!」

「うるせえクソ川」

「悪口を略さないで!」

「クソ及川」

「言い直さなくて良いよ!」


私のことなんか忘れたみたいに
二人のやり取りが続いた(笑)
/ 29ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp