第2章 memory悟浄切夢
毎夜…
女、
酒、
賭博
これは俺の日常で、特定の“女”が出来たからと言って直るモノでもなかった。
でもそれがるいにとって面白い訳がナイ事に目を背けていた。
アイツが何も言わない事をイイ事に…
『悟浄…』
その後の言葉に自然と耳塞ぎ…
唇重ねる…
居心地の良すぎるるいの胸の中で…
何処までも甘えて…………
いつしか笑顔に影が落ちる………。
それは、月のナイ夜……
窓辺に立ってがるい言った…
『悟浄…好きよ…』
光なんか無くても何故か俺にはるいがハッキリ見えた。
漆黒の闇に飲み込まれそうな…細い体を必死に抱き締めた。