第1章 媚薬に溺れて *アラン
[アランside]
(なんで…朝から……
そういう煽ること言うんだよ……)
深く深く口づける
「んっ…はぁっ…アラン…?」
ユキがアランを呼ぶ声にはっとして
顔を離す
(あっぶね……
また…理性とぶとこだった…)
そんな心の内を隠し
余裕めいてこたえる
「俺も嬉しかった
おまえの乱れた姿久々に見れて」
と耳元で囁くと
ユキは顔を真っ赤にして
「もうっ!」
と言い、扉を開いて自室に向かおうとする
(顔真っ赤…)
そんなユキも可愛くて
「照れすぎ
じゃ、仕事がんばれよ」
と言って、ユキを見送った