第1章 媚薬に溺れて *アラン
[アランside]
(抜く…?なにを…?)
求められていることがよく分からなくて
きょとんとする
視線を下に移していくと
(えっ?!)
未だ繋がったままの状態が目に入る
「うわっ…わるいっ」
(そうだ…昨日挿れたまま俺も気失って……)
ずずっ……
ゆっくり引き抜くと
「んっ……」
ユキの口から朝に似つかわしくない声が漏れ
不覚にも少し疼いてしまう
「ばかっ…朝からそんな声出すな…」
ユキの艶かしい声と
自身が擦れたことでモノが少しばかり勃ってしまう
(やばい……)
平静を装って
少し固くなった自身を下着に押し込み
身支度を整え始める
「アランは今日も護衛の任務だよね」
「ああ」
「がんばってね」
「ん…ありがと
おまえも公務がんばれよ」
「うん…」
他愛のない話をして
また沈黙が訪れる
すると
「えっと…アラン…」
ユキが俺の方に歩いてくる
(ん……?)
ちゅっ…
ユキが背伸びをして
俺の唇にキスをしてくれた
(え……)
驚いて呆然としていると
ユキが遠慮がちに
「その…わたしは…
アランにいっぱい求められて嬉しかったよ…?」
と告げられる
その一言に
ずくんっ……
一気に自身が昨日と同じくらいの大きさに
膨らんだことを実感する
いつの間にか
自室に戻るといってそそくさと帰ろうとする
ユキの腕を
ぐいっ……
と掴み、その唇に
自身の唇を押し当てていた