第1章 媚薬に溺れて *アラン
[アランside]
はあっ…はあっ…はあっ…
身体を駆け巡る疼きを
落ち着かせるように呼吸をする
いつもは、行為後
すぐに抜いてしまうが
今日は自身が小さくなっても
ユキの中でじっとする
…ユキの中…落ち着く……
…でも……
愛し足りない……
また身体中が疼き
自身に熱が集まろうとする
ユキを見下ろすと
身体は汗ばみ
艶やかな髪は額に張りつき
悩ましげな顔で荒く呼吸している
そして
まだ何もしていないのに
ユキが少しモノを締めてきた
「あっ…あっ……」
イッたばかりの自身を
締め付けられ
すぐに感じてしまう
どくんっ…どくんっ…どくんっ…
一気に熱が集まり
みるみるうちに質量を増し、
ユキの中を埋め尽くす
ユキが驚いたように
俺の名前を呼ぶが
(わるい……)
「今日はもう…止まらないから……」
と呟く
えっ…と聞き返してくるが
もう一度言う余裕なんて無い
(あぁっ…疼く…っ
全然…出したりない…っ)
ユキの驚いた様子には気づかないフリをして
激しく腰を振り、解放を求めて
ユキを再び突き始めた