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王子様たちの愛し方 *R18

第1章 媚薬に溺れて *アラン


…………

そろそろ、執務室に向かわなきゃ。

ジルが待ってる……


涙を押し込めて、部屋を出ようとすると

扉がノックされる。


「ユキ様、いらっしゃいますか?」


ジル…?


「どうしたの?」


と言い、扉を開けると


「これ、

アラン殿が先程、貴女に渡してほしいと」


そう言って差し出されたのは、

1枚のメモだった。


-------

ユキ

今日の夜、部屋で待っててくれ

眠たくなったら先に寝ててもいい

会議は出来るだけ早く終わらせる

アラン

-------


アラン……優しいな……


少し心が軽くなる。

そんなユキの様子を見透かしているかのように

ジルは、

「さぁ、執務室に参りましょう」

とにこやかに言った
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