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【刀剣乱舞】薬研、拾う【R18】

第6章 薬研のこと





それを察したのか、薬研は苦い顔をしながら口を開いた


「……俺な、今日…自分の自宅に行ってきたんだ」


『えっ……!?』


まだ何も言っていないのに、自ら話を勧めてくる薬研に私はすごく驚いた
そんな私をお構い無しに薬研は苦笑いをしたまま話してくれた


「俺は、兄弟が居るんだ…でも、暫く前に絶縁になりそうなくらいの大喧嘩しちまって…それで家出をしたってゆうか…な」


『大喧嘩…?原因とかあったの…?』


あまり薬研の気に触らないように、私は控えめに尋ねた


「まぁ、良くある意見のすれ違いって奴だな…。その喧嘩した兄貴に昼間、荷物取りに行ったら出くわしちまって……それで、なんかわからねぇけどモヤモヤしてて…名前に八つ当たりしちまった……本当にすまん」


薬研は軽く私に頭を下げながら謝ってくる
その姿に私は焦り手振りしながら否定した


「な、薬研は悪くないよ…!だから気にしないで?」


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