第2章 With Edgar(エドガー)✳︎R18
「ああもう…そんな顔しないで。」
恥ずかしさに、目尻に涙すら浮かんだの頭を、エドガーは優しく撫でた。
「あんまり可愛かったので、つい調子に乗りました。」
何処か苦しげなエドガーは、を優しく抱きしめた。
「…エドガー?」
「困ったなあ…この後、ランスロット様に差し上げなければならないと思うと…苦しい。」
通常の声のトーンで言うエドガーの顔は、からは見えないが、腕に籠る力から、エドガーの本心を窺い知れた。
(何を考えてる人か、よくわからないけど…)
エドガーの胸が、に当たって、早い鼓動を刻んでいるのがわかる。布越しに伝わってくる体温を感じる。
(普通の…人間なんだね。)
当たり前のことを考えて、はギュッとエドガーを抱きしめ返した。