第2章 With Edgar(エドガー)✳︎R18
(やっぱり…私拉致されたんだ。)
妙に冷静に、は今の自分の状況を分析する。黒の兵舎で、無事に1日目を終えるかと思いきや、いきなり赤の新兵団に襲われ、目隠しをされてここまで連れ去られたのだ。
エドガーは、紅茶をトクトクと注ぐと、の目の前に差し出す。
「紅茶に合う、甘いものがないんですが、これでも食べます?」
そう言って、エドガーが内ポケットから取り出したのは、どキツイ色のグミだった。
「遠慮…します。」
「そうですか?美味しいのに。」
ポイッと、無造作にエドガーは、グミを自分の口に放った。
「…」
「…そんなに怖い顔しないで下さい。痛いことは、しませんよ。」
が、エドガーの顔をまじまじと見ると、エドガーは軽やかな笑みで返した。だが、言葉はどこか胡散臭い。