【文スト】トリップしたら心中申し込まれたんだけど?
第18章 太宰さんからの話
『話って何ですか?』
太宰さんはしばらく黙り込んでしまった。
話ってなんだろうか?
やっぱり、これからの事だよね。
僕が元の世界に戻れる方法を見つけてくれるとか?
いや、それはないだろう。
太宰さんはずっとこの世界にいてくれって言ってくれるとおもってる。
私自身元の世界に戻るのは嫌だ。
この温もりを知ってしまったら、元の世界に帰るなんて私には出来ない。
『太宰さん・・・?』
太宰
「美采ちゃん。」
真面目な顔で太宰さんが僕の名前を呼ぶから、
少し緊張してきた。
太宰
「私はね、美采ちゃんに出会った時からきっと君の事が好きだったんだ。
一目惚れって言うのは本当にあるんだね。
君の仕草も、声も、髪も。
全てが好きになってしまったんだ。
ねえ、美采ちゃん。
私と付き合って下さい。」
そう言って太宰さんは手を差し出してくる。
ー僕の答えは