【文スト】トリップしたら心中申し込まれたんだけど?
第17章 変えてくれたもの、変わったもの
友達から教えて貰った文ストを読んでみて、
私は変われたんだと思う。
何一つ楽しくない、苦しいだけの生活が一変して
私の人生に光を与えてくれた。
それから変わったものも一つある。
それは、一人称だ。
何故だかは分からないけど、一人称が私から僕に変わった。
自分のことを僕と呼んだ方が息がしやすい。
逆に、私と言うと虐待を受けている自分を思い出してしまい、息が苦しくなる。
それでも私という時がある。
自分はありの姿のままでいられないかと思い、たまに呼んでみるけど無理だ。
首を占められたように苦しくなる。
だから、諦めてたんだ。
ありのままの自分を出すことを。
本当は甘えたかった。
父や母に甘えてみたかった。
我儘を言ってみたかった。
優しく抱きしめて欲しかった。
可愛いねって、愛してるよって言って欲しかった。
だけど、それはできなかった。
いつも出てくるのは叫び声だけ。
痛くて、苦しくて叫ぶ声だけ。
だけど、あの2人には無理でも太宰さんにだけは・・・
私を変えてくれた1人の太宰さんにだけは本当の自分で接したかった。