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『ハイキュー!!』近くで想う…黒尾鉄朗or夜久衛輔

第8章 打ち明けてしまえばどうなるのだろう


夜久くんに指摘されて
ヘラヘラ笑って過ごしていた
そんな自分が馬鹿見たいに思えた
でもやっぱり彼が好き
黒尾くんが諦め切れない、好きなんだ

ーーー…

前のような冷やかしはなかった
寧ろ夜久くんが私をイジメている
そう見えたようで、ユカが酷く心配する
それは絶対に有り得ない
と私は首を左右に振った

授業中、隣りは黒尾くん
気まづい…でもここで言わないと
きっと後悔してしまうと思えた
私の、初めての男友達であり
私の、大切な友人で片想いの相手

英語の時間…私はそっと
黒尾くんにノートを見せる
お願い、気付いて下さい。
今は言葉ではいえないけれど
分かって欲しいと思うのだ


I have injured you.
I truly am sorry…
I want to be reconciled with you
Will you make friends with me again if permitted?


私は貴方を傷付けてしまいました。
本当にごめんなさい…
私は貴方と仲直りがしたい
もし許されるのであれば
私とまた友達になってくれませんか?


と言う意味をノートの端につづった。
なんて思われようが構わない
けれど私は…貴方とまた友達になりたい

「朝倉さんって…やっぱり優しいな」
「!…黒尾くん」

さらさらと文字を書き進めて行く。
私のノートに書かれた字を見つめて
私は叫んでしまいそうで
ぐっと息を潜めた。


Of course. Please get along well with me.


勿論。私と仲良くして下さい。


そう書いてあった。
嬉しい…嫌われていなかった
読みやすい字で書いてある英文を
優しく指でなぞりながら
私はなんて幸せ者なのだろうかと
ノート事抱き締めてしまいたくなった

そして次に来るのは罪悪感
仲直りして、どうするの
また傷付けてしまうように思えた
私は優しくなんてない
黒尾くんは私を優しいというけど
私は下心があってこそだった
本当の私は優しい所なんてない

多分きっと、夜久くんもそこに
腹が立つのだろうと思える
ノートに英文でつづって見て
もしもここで告白したら
貴方はどう思うだろうか
また私に笑い掛けてくれる
それとも怒る、傷付けて
しまうのか分からない

『打ち明けてしまえばどうなるのだろう』
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