第3章 chapter1
「…誰だ」
酷く…冷たい声がした。
振り向くと黒髪の青年がいた。
「質問に答えろ」
『…鈴華……です…』
「貴様は何故、此処に居る」
『……わかりません。気づいたらここにいた…それだけです……』
「ふん。そうか。でh
「ルーキくーーんっっ!!!」
……コウ…」
コウと呼ばれた金髪の青年が黒髪の青年の名だろうか、叫びながらこちらに走ってくる。
…そして私に気づいた。
「あれっ、この子誰ー?」
「あぁ、其奴か…。今から此処を出るように伝えようとしたんだ。」
「ふぅん…。ねぇ、君、なんていうの?」
『鈴華…です…』
そういうとじっとこちらを観察するかのように見てくる。
そして何を思ったのか、
「ねぇルキくん…この子、面白そうだから家に入れてあげようよ」
「…?なんかあったのか…?」
「ふふっ、まーねっ?いいでしょっ?」
そう金髪の青年がいうと渋々黒髪の青年は許諾したみたいだ。
そして私を見たのち、…立て。行くぞ、と言い彼らは歩き出した。
見ず知らず私を彼らの家まで案内してくれるようだった。
彼らについて行くように私も歩き出した。
ここから私の新しい生活が始まる_________