第3章 chapter1
____________
_______
___
花の…いいにおいがする。
ふと起きればそこは見たことも無い場所。
辺りを見れば沢山の花々…主に薔薇か…?
そして私は、
『生きている……?』
落とした人間には悪いが生きていたようだ。
血も出ておらず、掠り傷1つもない。
…もしかすると夢…?
頬を抓ると傷みがする。
夢ではないらしい。
ではここはどこなのだ?
見るからに人が手入れしている庭みたいだが…
少し遠くに大きな屋敷も見える。
そこの主の庭なのだろうか?
………では私は今不法侵入をしていることになる。
一刻もここを早く出なければ、そう思ったときだった。
「誰だ」