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君と私と(非)日常

第12章 君と私と愛の鍵①



希灯誉稀にプレゼントを渡しますか?

→プレゼントを渡す
プレゼントを渡さない

「………あれ?」
ポケットをゴソゴソとまさぐる最原くん。
『どうしたの?。何かくれるの?。』
「うん……そのつもりだったんだけど、プレゼントとモノクマメダルが底を尽きてたのすっかり忘れてた……。ごめんね」
申し訳なさそうに最原くんが謝った。
『いや、いいよいいよ。そういうこともあるって。』
「……さっきカジノで交換した景品が1個だけあるんだけど、正直何に使うか分からないし、希灯さんが喜んでくれるかどうかも分からないけど………良かったら貰ってくれないかな?」
『えっ、これって確かコイン10000枚と交換するやつでしょ?。本当にいいの?。』
最原くんが差し出したのは「愛の鍵」だった。
得体の知れない景品なだけあって、私も気にはなっていたのだ。
「いいんだ。プレゼントをあげるって言っておいて、何も渡さずに帰るだなんて悪いじゃないか」
『まぁ確かに、ぬか喜びは出来ればしたくないとは思ったけど……まさかこんな高価なものをもらえるとは………。ありがとう、最原くん。』
それから幾らか最原くんとお喋りして過ごし、夜時間前に自室へ戻った。



「おお、勇者よ! 眠ってしまうとは情けない!」
『わぁあ………っ?!。』
ウトウトしかけていた時にモノクマがベッド脇に現れた。
『いきなり何なの……?。』
「まったく勿体無い限りだよ。せっかく最原クンが愛の鍵をくれたのに、使わずに寝ちゃうなんてさ」
『愛の鍵って、何に使うの?。』
ポケットに入れっぱなしにしていた愛の鍵を取り出す。
「それ、どこの鍵だと思う?」
『どこって……脱出用の扉とか?。』
「……はぁ、キミは南の島のばかでぶすウサギと同じくらいのド低脳だね。そんな大事な扉の鍵がハート型してるなんて、せいぜいプリティーでキュアキュアな世界でしか有り得ないんだよ!」
モノクマは説明書らしき紙を床に叩き付けると、そのまま走って出ていってしまった。
『どれどれ……?。』
どうやらカジノに隣接している建物に行けばいいらしい。
何やら小難しい不思議なことがたくさん書いてあるけど、取り合えず行ってみることにした。



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