第4章 甘いキスを教えてあげる ※【大将優】
下着とボトムスを脱いでベッドに腰掛けると、紗菜ちゃんは膝を立ててしゃがみ込んだ。
俺の脚の間に収まって、肉棒にそっと触れる。
頼りない、擽ったいくらいの加減で。
「…すご…おっき……」
見上げてくる瞳が心なしか不安げに見える。
やっぱり無理、とは言いにくいよな。
俺から紗菜ちゃんの腕に手を添える。
「こんなグロいもん、口でなんてしなくていいって。な?」
「…………嫌」
「え?」
「私も、したいもん……」
決意するようにそう言った後、綺麗な唇は躊躇うことなく俺のモノをパクリと含んでしまった。
「…っ」
舌と唇とで与えられる刺激は、緩やか。
気持ちいいと言うよりは、擽ったい。
体への刺激は少々物足りなさを感じるものの、真下で行われている卑猥な行為は精神的に俺を抉っていく。
紗菜ちゃんが…こんなに一生懸命、俺のを……
その光景を目の当たりにしているだけで、温い口内に包まれた肉棒は固さを増す。
すげぇ、気持ちいい…
体が、というよりは心が揺り動かされて、もう紗菜ちゃんをめちゃくちゃに愛したい。
口内から逃がしたペニスの先端に舌を這わせる紗菜ちゃんを、そっと起き上がらせる。
「優さん…?」
「ありがと。もう、充分」
「……ごめんなさい。私、したの初めてだったから…。気持ちよくなかった?」
「……初めて?」
「うん……」
やっぱり、我慢すればよかった…。
きっと頑張ってしてくれたんだ…。
「気持ちよかったよ、すごく。無理させちゃったな…」
ベッドの上に引き上げて、ギュッと抱き締める。
こうして裸で触れ合っているだけで気持ちがいい。
紗菜ちゃんの素肌の感触が、腕に馴染む。
「無理じゃない…。自分から "したい" って思えたの、優さんが初めてなの」
俺を見つめて、真っ直ぐに想いを伝えてくれる。
「優さんが好きだから…全然、無理じゃない…」
もう…ダメだ…
少しでも気を抜くと、激しく乱暴に扱ってしまいそうなほど理性は崖っぷち。