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日章旗のデューズオフ

第4章 SSS キャラ×男主:漫画作品篇(―/2日更新)



★GK白石由竹(同衾主続き)

更なる情報として、この世界の滞在時間は全く向こうの世界に悪影響を及ぼさないという事だった。夜に寝て朝起きるくらいの時間経過で済むらしい。つまりこの世界の半月は向こうの世界の六時間弱といったところか。逆に考えると、俺が向こうの世界に行ってしまったら失踪扱いになるほど時間が加算されるかもしれない。案外、恐ろしい事象に巻き込まれている気がしてきた。
「誰がなんの為にこんな事してんのか分かんねぇけど、骨休みできる場所があるって助かるよなぁ」
「んん……まぁ確かに。妙な話ですけどね。取り敢えずここにいる間は誰にも命を狙われませんから白石さんもごゆっくりなさって下さい」
「ありがとぉ……ほんと良い子だなぁ、あんた」
リビングのラグマットに涙ぐんだ顔を擦り付ける白石を見つめながら、もうひとつの情報である『この世界の記憶が残る』点について、ゆっくり思案していた。

★GK白石由竹&月島基(同衾主続き)

前言撤回。この世界にいても命を狙う奴は現れる。杉元一派に対する第七師団である。杉元と尾形の場合は先に尾形がこの場所にいた事、尾形に敵意が欠けていた事、杉元が第三者の俺に耳を傾ける冷静さがあった事などが平穏を生んでいた。しかしそれが全て無かったとしたら?
「た、助けて、苗字ちゃん……」
「君もこいつの仲間か」
「……っ」
長筒の銃を構えた月島が、ホールドアップする白石の額に銃口を密着させて俺をぎろりと睨む。小柄ながら軍人らしい威圧感があって、軍帽から見える鋭い眼光に腰が抜けた。尾形とか初めから銃なんか持ってなかったし、逆トリップの際に税関みたいな場所で弾かれてくるもんだとばかり思っていたからマジのピンチにビビるしかない。
「もう一度聞くぞ。仲間か」
「違いますっ!」
「もしもし苗字ちゃん!?」

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