• テキストサイズ

日章旗のデューズオフ

第4章 SSS キャラ×男主:漫画作品篇(―/2日更新)



★GK白石由竹(同衾主続き)

ずったーん、バキッ、バサバサバサ。オノマトペに例えるならそんな音だった。帰宅してすぐに身支度を済ませ、夕飯の仕込みをしていると、窓辺から嫌な破壊音が響いた。ある程度の重い肉が床に叩き付けられたような音も気になって恐る恐る振り返れば、でんぐり返りに失敗したような格好の白石がカーテンを一枚巻き込みながら伸びていた。
「ま、また……!?」
尾形と杉元が居なくなって少なくともひと月は過ぎている。前兆もなくまたこうした非現実的なことが起きるなんて思ってもみなかった俺は、彼らの時とは違ってめちゃくちゃ動揺していた。
「し、しら、いし……!?」
包丁を持って狼狽える俺を見て何を勘違いしたのか、白石は逆さまの世界から顔を青冷めさせ、慌てて両手を拳銃の形にして俺に突き出す。あ、「取引だ!」と言って杉元と川で助け合ったシーンを思い出した。

★GK白石由竹(同衾主続き)

無事に誤解を解いた俺達は自己紹介をする流れになった。そして俺が名乗った途端に白石の顔が興奮で赤らむ。身を乗り出して肩を掴んできたので自然と仰け反った。
「ち、近」
「お前が苗字名前か! そうか、じゃあ俺も『夢の世界』に来られたってことかぁ!」
「え? えっ?」
「あ、杉元は無事だぜ。急に『すきだ』って叫びながら飛び起きたもんだから吃驚しちまったけどな」
「すきだ?」
「その時に聞いたんだ、あんたのことやこの世界のこと。初めは正気を疑ったけど話の整合性が取れてたから不思議と夢中になって聞いちまったんだよな。まさか俺もあんたに会えるなんて思ってもみなかった。こうなりゃ一緒に住めばいいんだろ? よろしくぅ★」
「理解が早くて怖い」

/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp