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日章旗のデューズオフ

第4章 SSS キャラ×男主:漫画作品篇(―/2日更新)



★GKアシ(リ)パ(横着主続き)

「苗字のオソマは杉元のオソマと色が違うな」
「うんこじゃないよ、アシリパさん」
俺のわっぱを覗き込んできたアシリパさんは不思議そうな顔をする。確かに杉元が好む味噌と俺の好む味噌は全く違う。奴はこしの赤味噌、俺は麹の白味噌だ。小動物のチタタプつくね鍋は大好きだし赤味噌も美味しいから概ね同意しているけど、たまには好みの味で食べてみたい。
意気揚々と自分の器へ三匙の調味を足して混ぜれば、何故かすかさずアシリパさんが器を抱えて食べ始めてしまった。その瞬間の表情といったら。
「苗字のオソマもヒンナだな!」
「うんこじゃないよ、アシリパさん」

★GK白石由竹(横着主続き)

「白石、今日の金渡しとく」
「わぁい!」
街に着くと娼館に向かいがちなコイツの財布は度重なる協議の結果、俺が握る事となった。最初から金なんて殆ど入ってなかったけど、有ればあるだけ使い込む奴から取り上げといて良かったくらいは蓄えがあった。
「茶屋だけだからね、娼館は駄目。分かった?」
「はーい。うふふ」
「ん? なに?」
「なぁんかぁ、名前ちゃん、俺の奥さんみたぁい♡」
名前ちゃんになら尻に敷かれたいなぁと白石が嘯いた瞬間、目の前からだらし無い顔が鈍い殴打音と共に掻き消えた。目を疑ったが、両足を揃えた杉元が飛んできて白石の横顔を蹴り付けていったように見えた。
ぎこちなく振り向くと、杉元と谷垣さんと尾形さんが白石の頭に各々の得物を突き付けて冷めた瞳をぎょろりと差し向けているではないか。
「白石、次に名前へ妙な事を言えば殺す」
「苗字の尻に敷かれるのは自分だ」
「願望が漏れてるぞ谷垣一等兵……だが、概ね同意だな」
白石の一言一句なんて冗談に決まってるのに、本気で怒っている杉元もちょっと発言がズレている谷垣さんも瞳孔が開いた瞳で前髪を撫で付ける尾形さんも三者三様に恐ろしかった。

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