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日章旗のデューズオフ

第4章 SSS キャラ×男主:漫画作品篇(―/2日更新)



★GK尾形百之助(横着主続き)

食事の輪に混ざらない尾形さんの背を良く見る。決して拒食の選択をするわけじゃないから憎めないんだけど、どうにも構いたくなる哀愁を感じてならなかった。
(かといって、なぁ……)
二人の弟を育てた長兄ってのもあって己は世話焼きな方だ。でも人には人の距離感と調子というものがあるわけで、何としても輪に混ざって飯を食えなんて無理を言いたくない。うーん。
焚き火が消えないように小枝を折って投げ入れながら、風に翻る外套を何の気なしに見詰めつつ唇を突き出して唸っていると不意に尾形さんが振り返った。
「どうしました?」
「…………おかわり」
――差し出される椀、咀嚼に動く顎、僅かに膨らむ頬。嗚呼、そんな姿を見せられたら萎んでいた気分が膨らんで、世話焼きの血が沸き立ってしまう。緩みそうになる頬を抑えつつ「たんと召し上がって下さい、今日の夕餉は俺が作ったんで!」と両手を見せれば、尾形さんが無言のままそっと椀を手渡してきた。

★GK月島基(横着主続き/R15)

「オラッ、オラァッ!! この程度かオイッ!!」
「苗字っ!!」
追っ手の露助を銃剣で滅多刺しにする俺を見かねた月島さんは、制止に声を荒らげながら羽交い締めにしてきた。やめろだとかどうしたんだとか叫んでるけど知ったことか。杉元を傷付ける奴は何人だって許さねぇ、それだけなのに。
「もうコイツは死んでるっ! やめろっ!」
「印つけてんですよォ、閻魔様がコイツの魂を極楽に振り分けちまわねぇ様に分かりやすくしとかねぇと……なぁっ!」
「いい加減にしろっ!」
肉の塊と化した露助の腹の辺りに蹴りを入れれば、今度こそ激昴した月島さんに抑え付けられる。乱れる呼気の出入りを許す口の中に雪と土の混ざった汚ェもんが入り込むのが死ぬほど気持ち悪いが、背を踏み付けてくる鬼は容赦が無く、退く事は無かった。

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