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台風のような貴方

第1章 台風到来


―――事の始まりは昨日の事。
今は一時的にUNDEADのプロデューサーとして学院に通っている私は、その日もUNDEADの4人とレッスンをしていた。
UNDEADのリーダーである零さんは日中に弱いため、レッスンは他ユニットより遅い…大体5時半~6時頃からスタートする。終わる時間は特に決まりがなく、いつも零さんが指示をする。
この日は夜の8時までだった。


零「ふむ、今日はこれで仕舞いじゃ。みなよく頑張ったのぅ」

晃牙「流石の俺様もくたくただぜ♪」

アドニス「あぁ俺もだ。母国のおかげで体力には自信があるが、最近のレッスンは大変だ」

疲れたと口にしながらも、どこか2人の口調は嬉しそうだ…。

零「近頃は薫くんが珍しく真面目にレッスンをしているからのぅ。嬢ちゃんに何か言われたかぇ?」

羽風先輩が顔を上げて口を開こうとする前に、私が首を振って否定する。

零「……まぁ何にせよ、こんな時期を逃しては惜しいからのう。レッスンも厳しめにしておる♪だから家に帰ったらしっかり身体を休めるが良いぞ」

零さんが皆を優しく見回してから言う。
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