第15章 信じることは簡単なことじゃない!
「ごめん!内容が内容だから…その…」
教室に戻ると夏海に何気なく今夜のパーティのことを聞いてみた結果が…これ…
『だから今日は仁とのことをたくさん聞いてきたの?』
「……」
目を反らす夏海…本当に分かりやすい
『橘さんにさっき聞いたの…でもね?私は大丈夫だよ?仁が信じて待ってろって言ってくれたから気長に待つつもりだし…』
「あいり…」
眉毛を下げ呟く顔も綺麗な彼女を眺める
『心配してくれてありがとう』
「……」
『夏海?』
「…そうよっ!!」
パッと閃いたという顔をして私をキラキラの瞳で見てくる夏海…良くなことがなさそう…
「あいり!一緒に参加するわよ!今日のパーティ!」
『…はい?』