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あなたにだけは囚われない!【R18】

第15章 信じることは簡単なことじゃない!


一年中何かしらの植物が咲いているがここに来たのはまだ3度目だ

『…で、話ってなんでしょうか?』

「‥‥‥っ!私の婚約者奪っといてなんでしょうかですって?ふざけないでよ!この泥棒猫!」

ヒステリーを起こし始める橘愛…
以前に比べれば少し痩せたというか痩けたのか…髪の潤いも少なく何より前ほど覇気がない

「あんたのせいで仁さんに睨まれるし」
キッ!と睨まれる

『その話なら私より仁に直接言ってください。仁が誰を選ぼうが仁の勝手だと思います』
私を呼び出したのは文句を言うため?
なら来なければ良かった


「ふふ、そうね。仁さんが決めることよね。」
今度はいきなり微笑み始める彼女

『言いたいことがそれだけでしたら戻りますね。友人が待ってますので』

「でもね松永さん、やっぱり仁さんは私を選んだわよ?今日は桜宮さんと食事会なんですの。あちらのお父様、お母様も来られるそうですわ。昨夜お誘いの連絡がありましたの。その後パーティーもするそうで…って言っても貴方には関係のないお話でしたわね?ごめんなさいね」

ふふっと上品に笑うと見下すような目をされる…

「パーティの内容は仁さんと私の婚約発表よ…これで決まりね…」

“では失礼しますね”と言って去った橘…


『仁と橘さんの婚約発表…か…』

“俺を信じて待っててくれ”って言ってた

なら私は信じて待つしかない




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