第15章 信じることは簡単なことじゃない!
出し物も無事に決まり夏海とランチ
気分で校内にあるカフェテリアに向かう
カフェテリアはそこそこ混雑していたが座れない程ではなくちょうど空いていた窓際の2人掛けの席を確保
夏海はティラミスケーキセット
私はチョコレートケーキセット
セットにはそれぞれドリンクも付き二人でアイスティーを注文した
チョコレートケーキを一口‥
二層になっていて下がほろ苦い生チョコ、上が甘いチョコクリームでとても美味しい
「学園祭…仁さん来るかしら?」
ドリンクを混ぜながら呟く夏海
『優も一緒に来ると思うよ…』
「『……はぁ。』」
自然とため息が洩れる
『文化祭まであと2週間だよ?』
「気が重いわ…」
『何もないといいけど…』
「そうね…」
『まさか出し物の内容が「松永さん、少し良いかしら?」
思わず眉間にシワがよる
はぁ‥すごく面倒くさそう‥
橘愛が目の前に立っていた
どうして彼女が…そして夏海と橘の睨み合い
『ええ、大丈夫。』
食べかけのチョコレートケーキの残りを一気に口に押し込む
『ちょっと行ってくるね』
「気を付けなさいよ!あの女に何かされたら全力でやり返しなさい!」
橘は近くの温室園に入って行った
私もその後に続いて中に入る