第15章 信じることは簡単なことじゃない!
「俺のこと好きか?」
『…好きだよ?いきなりどうしたの?』
「……俺を信じて待っててくれ」
『えっ?仁、どういうこと?』
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ピピピピピピ!
『朝か…』
枕元にある目覚まし時計を止める
久々の自分のベット
昨日の夜自宅に帰された
と言っても何かあるかもしれないからって見張りが付いているらしい…
腕を上げて伸びをする
昨日仁に言われた言葉が気になってよく眠れなかった…
『“信じる”…ね…』
仁たちが何かしようとしているのは分かる
しかしそれに関わらせてはくれない
『…はぁ…』
ピンポーン
『はーい』
チャイムが鳴った…
こんな朝早くから誰だろう
「あいり~たっちゃんだそ!早く開けろっ!」
『………』