第15章 信じることは簡単なことじゃない!
自分達の中に裏切り者がいるとは思わない
しかし、あいりに関係するとなると仁は動くだろう
「そういや、俺が取ってきた情報に面白そうなのが交じってた」
斗真に任せていた橘の件…
「見せてください」
「ほらよ。」
「ありがとうございます」
渡された資料に目を通す…
これは…すごい…
「…これが本当だとしたらあの方の家は終わりですね?」
「一応仁の親戚だ。ぎりぎりコネで残るんじゃねぇか?」
海斗が可笑しそうに目を細め
「それはねぇ。潰す…」
あいりの頭に顎を乗せ不機嫌に呟く仁
「なら俺が潰してもいいですか?」
自分の声が一段と低くなっていることに気づいたのは言葉を発した後だった
「ああ、好きにしろ…。」
フッと笑う仁…トップの許しを得て俺は準備に取りかかった…
~優side end~