第15章 信じることは簡単なことじゃない！

優side

夏海は兄貴と出掛けた

斗真は以前に比べ女は最低限必要なときしか抱かなくなった
あいりのことは踏ん切りが着いたようだ

幹部部屋で各々が自由な時間を過ごす
いつもの定位置であるひとりがけソファーに仁とあいり
３人用ソファーには車の雑誌を読んでる海斗とスマホを弄る斗真
今日は眼鏡をした和馬は電子機器で調べもの
ハンモックで寝ている陽希
俺はコーヒーを用意する




ｶﾞﾀｯ！
「これを見てくれ」

和馬が俺のところに持ってきたタブレット
タブレットに目を落とせば“あの掲示板”

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New！
エンペラー様より“X”の皆さまへお知らせです

簡単なゲームをしよう
“裏切り者”を探すゲームだ
期間は２日後から一週間

景品
王さまの女

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擬似ではないことや信憑性を確認してから仁や幹部に見せる

「…ﾁｯ…」
舌打ちをして眉間にシワを寄せる仁

「“裏切り者”ってなんだよ！」
怒りを露にする海斗

「投稿日が昨日か。明日から一週間以内に探せと…」
面倒くさそうに洩らす斗真

「…こりゃ忙しいわ…」
口端を僅かに上げる和馬

「…あいり…心配…」
あいりを心配する陽希

反応はさまざまだった

中でも一番心配なのはやはり…

『……』
俯いたままのあいり…